最近、過労死問題が大きな波紋を呼んでいます。
月130時間を超える時間外労働の結果、若い生命が絶たれた痛ましい事件が起きてしまいました。

医師に行った残業時間のアンケートでは、
男性勤務医の平均労働時間は20歳代後半で週に85時間60歳代で48時間となっています。
女性の勤務医は男性ほどではありませんが、若い男性医師が長時間労働を強いられていることが
調査結果から読み取れます。(2006年国立保健医療科学院タイムスタディの調査)
特に20歳代後半の男性勤務医は、過労死ラインである月に80時間以上の残業を大きく超過しており、
過労死のリスクを抱えながら働いていると言っても過言ではない状況といえます。

医師の仕事に対する使命感により、長時間労働をストレスに感じない医師も多いのは事実です。
しかし、人の命を預かる仕事柄、強度のストレスを抱えている医師も少なくありません。

さらに、2013年2月に、奈良県立奈良病院の産科医2人が当直勤務の時間外割増賃金などの支払いを
県に求めた訴訟の上告審で、最高裁は県の上告を退ける決定をしました。
当直を時間外労働と認め、県に計約1,500万円の支払いを命じるという今までの通例を覆す画期的な判決と言えます。
最高裁での判例ですから、今後同様な争いがあったときに今回の判決が影響を及ぼすことが予想されます。

このことから、医療機関が医師の長時間労働に対し、病院として取り組みを始めないと訴訟に巻きこまれる可能性があることを示唆しています。

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